| 『今月23日、群馬県桐生市で小学6年の上村明子さん(12)が自宅で首をつり、短い人生に自ら終止符を打った。家族は学校でのいじめを苦に自殺したと訴える。しかし学校側は明子さんが学級内で孤立していたことは認めながらも「いじめの認識はない」と否定する。高木義明文部科学相や同県の大沢正明知事はいじめの存否を含めた調査を指示したが、学校側との埋まらない溝に家族の苦痛は増すばかりだ。
明子さんに自殺を決意させたのは、意を決して参加した「社会科見学だ」と父の竜二さん(50)は振り返る。
10月に入り休みがちだった明子さんは21日、前橋市内の県庁や地裁を回る社会科見学には参加した。当日の朝、リュックを何度も笑顔でのぞき込む姿を竜二さんは鮮明に覚えている。
だが、社会科見学に臨むと笑顔は消えた。「こんなときだけ来るのか」。同級生が放った一言にふさぎ込んだ。そして、二度と学校に行くことなく23日正午ごろ、自室のカーテンレールにマフラーをかけて首をつった。マフラーは母(41)へのプレゼントに自ら編んだものだった。
いじめは明子さんが愛知県から転校した1年後の5年生に始まった。授業参観に訪れたフィリピン人の母の容姿について悪口を言われたのがきっかけだった。
クラス替えした6年生から無視が始まり、今秋には給食時にグループに加われず独りぼっちで食べていた。「転校したい。どんなに遠くても歩く」と、明子さんは何度も両親にすがっていた』というニュース記事があります。
地方では、まだこんな差別がまかり通っている。子供の差別意識は親の考え方の感化を受けやすい。
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