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No95457 の記事


■95457 / )  Re[5]: 魏志倭人伝で遊ぼう の 3
□投稿者/ GENANA 大御所(15703回)-(2012/08/20(Mon) 12:22:56)
     思考方法には演繹法と帰納法がある。
     演繹法は、一般的原理から論理的推論により結論として個々の事象を導く方法であり、大前提・小前提・結論による三段論法がよく知られている。

    演繹法の欠点としては、正しくない、あるいは使用するのが適切ではない前提を用いて結論を導いてしまうことがあるということだ。
     先入観や偏見に基づいた間違った前提を適用してしまう場合や、ある限定された範囲でのみ正しい前提を全体に適用してしまうような場合などがそれに該当する。

     このような誤謬に陥らないためには、可能な限り全ての事例や仮説を揃えること(枚挙)。そして、背理法や統計的検定といった選別手段により不適切な事例や仮説を排除していくこと(排除法)が必要となる。

     さらに,検証と言われる作業が必要となる。自説に都合の悪い事例や仮説でも、敢えて取り上げて検証する姿勢(客観的批判) 、原理を実際に検証する作業(実験)、及び、原理を広範囲の事例と照らし合わせて確認する作業(照合) をする。

     客観的批判をもって自説を検証できれば、演繹法の欠点は解決できるが、それができない場合、もしくは行わない場合は「自説を証明するにあたり都合のいい情報だけを恣意的に選別し、結果、誤った命題を正しいとしてしまう危険性」がある。


     ちなみに、演繹法の三段論法は恒真式である。三段論法というのは, P→QかつQ→Rであるときに, P→Rであるという論法のことである. したがって, これを論理式で表すと以下のように表せる.

     {(P→Q)∧(Q→R)} → (P→R)
      = not { (notP ∨ Q) ∧ (notQ ∨ R)} ∨ (notP ∨R)
      = (P ∧ notQ) ∨ (Q∧notR) ∨ notP ∨ R
      = {(P ∧ notQ) ∨ notP} ∨ {(Q ∧ notR) ∨ R}
      = (not Q ∨ notP) ∨ (Q ∨ R)
      = (notQ ∨ Q) ∨ notP ∨ R

    上式において, "notQ ∨ Q"は明らかにいかなる場合においても真の値をとることが分かる. つまり, "{(P→Q)∧(Q→R)} → (P→R)"はいかなる場合においても真となることが分かり, これによって三段論法は恒真式であるということが示せる.
    つまり,三段論法には間違いが無いということ。間違いがあるときは、P→Q、Q→Rに間違いがあると言うことだ。


     論理学の授業をする気はないが、
     理解出来るか否かは別として一応基本的なところだけを記述した。


     
     ↑
     嫌らしい表現だと思いませんか。





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