| 東日本大震災3年 「日本の感謝広告」掲載教科書出版 台湾 小学生用も準備 産経新聞 3月8日(土)7時55分配信 【台北=吉村剛史】東日本大震災の被災地に巨額の義援金を寄せた台湾で、日本からの「感謝広告」を掲載した大手教科書出版社の中学生用教科書が出版された。別の出版社も小学生用教科書に掲載を準備中で、震災をめぐる日台交流を教科書に記載する動きが広がっている。
出版されたのは、台湾の中学用教科書でシェアトップ(33%)の康軒文教集団による中学3年用社会科(公民)教科書。日本の対台湾窓口機関、交流協会台北事務所(大使館に相当)が震災1年を機に台湾の新聞などで展開した「感謝広告」のうち、宮城県石巻市立雄勝中学の生徒たちの感謝文を添えた広告を「国際社会への関心」の項に掲載した。今年9月以降の新中学3年生がこの教科書で学ぶ。
教科書掲載の動きは他の出版社にも広がっており、小学生用の教科書で台湾シェア2位(29%)の南部の大手教科書出版社も来年以降の小学生用社会科に同様の掲載を計画。震災当時、台北駐日経済文化代表処代表(駐日大使に相当)だった馮寄台氏(66)は「台湾の支援に対する感謝表明が、海外交流の重要さを学ぶ好例として受け止められている」と語った。
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