| 今忙しいのであんまりじっくり解説するわけにもいかないのですが、エントリーレベルのダイバーの講習でも緊急スイミングアセントとかをやります。エアが完全に無くなったと想定して、バディのアシストも無い場合、一人で水面に浮上する練習です。1分間に18mが安全な速度ですが、1分くらいなら呼吸しなくても意識がなくなるなんてありえないですよね。しかも実際には10mの深度で2気圧の時にエアが出なくなったとします。しかし5mまで浮上すれば周りの気圧は1・5気圧になるから12リットルのタンクを背負っていた場合理論上は6リットルのエアが吸えるはずです。何呼吸も出来ますよ。 ですから必要以上にエア切れを恐れる必要もないし、落ち着いて安全速度を守ってかつ肺が過膨張を起こさないように気道を開けて浮上すれば良いのです。 ダイビングの経験が少ない人はBCに頼りすぎますが、私や、マサラップさんなどは昔はタンクの背負い紐(ハーネス)だけで潜ったものです。器材が改良されたからといってダイビング事故がそれに見合って減ったわけでもないでしょう。 経験をつんで不必要に恐れることもなく、どんなときも落ち着いて水中で行動できるようになれば事故にはなりません。そういう経験が積めるまではプロのガイドに自分のレベルをしっかり申告して実際に潜ってチェックしてもらって、見合ったダイビングに連れて行ってもらえば楽しめながら経験をつんでいくことができます。
|