| 2006/08/17(Thu) 00:32:37 編集(投稿者)
< NHK人間スペシャル「調」でお読み下さい >
中年の男JJとトッチャンが落ち会ったのは、さる東南アジアのセブ島にある小さなデパートの中、ボスコーヒーショップであった。
この場所は、少しのお金を持ち、リタイヤした欧米人が圧倒的に多く集まるスポットでもある。そんな奴らから体を売って金を稼ごうとするPnaも良く出没する場所だった。
ト「いや〜、私はラッキーだった。今でもラッキーな人生だと思っている」 J「あなたは決してラッキーではないけど、ラッキーと思うことの出来る思考がラッキーなだけなのさ」 もう何度、このような同じような会話が繰り返されたのだろうか。
この二人には共通した願望があった。これからの行く先に極楽浄土が有るかも知れない、と言うような同じような錯覚を持っていたのだ。
二人は値上がりした1杯50Pのコーヒーを飲み干し、ボスコーヒーを後にして外に出た。まだ、外は南国の太陽がまぶしい午後3時過ぎだ。小汚い乞食がたむろしている道路を、この中年の男達は一歩一歩目的地を目指して歩いていった。
その場所は歩いて2〜3分の所だった。入り口にはネオンサインが点滅してるのが分かった。JJがドアを開けた。
「シーーーーン」誰も客はいなかった。
ー 中略 ー JJとトッチャンはカラマンシージュースをオーダーした。急にディスコが高音量で鳴り出した。話が出来ないので、トッチャンが止めに行った。
まだ、従業員が来てないのだ。従業員ってぇ〜? わかるでしょ!?踊り子さ。
しばらく話をした。いつもの会話だ。またトッチャンが言い出した。「いや〜私はラッキーだった」 私は思った。この人、身ぐるみ剥がされたとしても、まぁ〜だ、人を恨まない、いやいや、これは病気だ・・・と私の脳は黄色信号が回りだしてしまった。(そうかな)
その内にマテナバゴンさんが私らを心配して直電話をしてきた。
私「あ〜、今解散しました。これから家に帰ります」 マ「・・・・・・???????」
結論を急ごう。何故急に解散したのか。それは、トッチャンと私が会いたいと思っていた「従業員」のPnaはトッチャンが考えてたPnaと私が考えてたPnaは同じだった。 急に気まずくなり、二人は店を後にした。 チャンチャン JJ
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