![](./icon/otukare.gif) | 日本人の学生が漢字の習得や暗算などの為にどれだけ時間を使わなければならないか、という話ですね。
パソコンという物がこれだけ生活に入り込んで来て生活スタイルが変わっているのですから求められる能力は変化しているのです。
今の時代学校でそろばんや計算軸の使い方や辞書の引きかたを教える必要がありますか?
漢字検定で上級の資格を持っていてそれを役に立てられる仕事に付く人が何割居るでしょう?
そりゃあ教えないより教えた方が良いに決まってますが、それ以外に教えなければならない新しい情報や技術が物凄い量で増え続けているのです。
教育の時間が限られる以上何を教えたら良いかの優先順位は常に変化します。
学生は10年先20年先の社会を担ってゆくのですから、その為に何を優先して教育すべきかを考える文部省の役人の頭が古くては世の中の競争にはついてゆけません。
文化や国民性をおろそかにしてはいけない、という事は全く否定しませんし、いくらエクセルを使いこなしても暗算が出来なければ、フォーミュラー(数式)の間違いにも気付きませんので、暗算が必要でない、とは言っていません。
昔と桁違いのスピードで世の中が変化しているのに、それに対応しきれていないように感じるという事です。
昔学生が辞書や文献を調べるのにかかっていた時間は大幅に減りました。 しかしその減った時間ではとうてい補えない別の新しい技術や情報を彼らは勉強する必要があるのです。
高度な漢字教育などは今やそろばんと同じで、やりたい人だけが塾に行って覚えれば良い科目です。
英語もそれほど遠くない将来に自動翻訳機が登場し、言語の違いによる壁は飛躍的になくなるはずです。
20年先には教科書を持って学校に行く生徒など多分居ないでしょう。 学校自体の存在意義が今とは変わっているはずです。
今の子供達はそういう世の中で生きて行かなければなりません。
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