| 松本からの受け売りですが、ユークリッド幾何学では、「点とは部分をもたず、また大きさをもたない」とされ、これは公理であり、自明のものとされ、証明しなくてもよいとされるそうです。これにたいし、松本は点の発生を証明しようとする。 「自然客体は客体であるから目の前にあるが、絶対的主体は絶対に客体になれない主体であるから背後にあるように感じられる。背後にあるかと思ってそれを捕らえようと振り向くと、そこには別の新たな自然客体が現れて再び絶対的主体は背後に潜む。こうやってぐるりと自然客体に囲まれた、絶対に自然客体になれない、つまり客体として目の前に現れることのできない<中心>として絶対的主体は現れる」これが点の本質であるというわけです。もっと延々と展開されるわけですが、この程度にしときましょう。
うさ
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