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■63500 / inTopicNo.101)  Re[1]: Iさんへの手紙
  
□投稿者/ GENANA 大御所(12064回)-(2010/09/28(Tue) 10:41:22)
    うささんの言われることはよく分かりますが、
    『今、中国人の多くが反日とも言える感情をいだいているようですが、そうしたことを一貫して助長してきたのは、かって、大軍を中国大陸に送り、侵略しておきながら、「侵略ではなかった、良いこともしてきた」などという何の根拠もない妄言を執拗に繰り返してきた日本の一部の反動勢力にほかなりません。』と言う部分には納得できませんね。
    中国の反日思想教育が『何の根拠もない妄言を執拗に繰り返してきた日本の一部の反動勢力』のために行われているのですか。『今、中国人の多くが反日とも言える感情』は,中国政府が進めてきた反日思想教育の結果でしょ。
    中国をまとめておくための方便に過ぎなかった半日思想教育を、あたかも日本の一部の反動的な人々のせいにするのはおかしいですよ。


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■63498 / inTopicNo.102)  Iさんへの手紙
□投稿者/ うさ 大御所(9678回)-(2010/09/28(Tue) 10:29:34)
     ドゥマゲッティ在住の少なくともまともな論議のできる日本人の友人、Iさんに手紙を発信しましたので転載します。

     最近のニュースで、尖閣諸島の領有権が大きくクローズアップされていますね。
     中国の領有権の主張は根拠もなく、おそらくは南沙諸島や西沙諸島での埋蔵資源をあてこんだ強引な領有権の主張と同様な拡張主義的なものと思います。
     それに対する日本政府の対応はおおむねまっとうなものと思われますが、中国では偏狭なナショナリズムにもとずくヒステリックともいえるような反日の動きすらうかがえます。
     一方、それに一対一対応するような、あるいはそれ以上のヒステリックかつ偏狭なナショナリズムを鼓吹する動きも日本にはあるようです。

     私は、今日の中国指導部になんらの期待を持つものではありませんし、それは数十年も昔から変わることはありません。
     なぜならば、今日の中国では1960年代の中国文化大革命について、「厄災の十年」としか評価しないからです。それらは毛沢東も四人組も、あるいはケ小平も含めて、文化大革命において存在した、もっとも良質な部分、コミューン派ともいうべき部分の圧殺、弾圧を行ったスターリン主義者の系譜につながるものであるからにほかないことを明らかにしているからです。
     そういう良質な部分が本当にいたのかと問われれば、かって、平凡社から出版された『中国文化大革命』(たしかこのような題名だったと記憶していますが)に転載された「中華人民公社の夢」と題された文書を発行した部分が紅衛兵の中にいたのはまぎれもないです。
     「中華人民公社の夢」とは何でしょうか?それは世界コミューン革命の一環としての中国におけるコミューン革命をになう組織運動を戦いとろうとする宣言にほかなりませんでした。それらを圧殺して、当初は毛沢東、四人組が制圧し、後にスターリン主義者間の争闘戦に勝利したケ小平が今日の中国指導部の基礎を築いたのです。
     その意味では、私にとっては、毛沢東、四人組、ケ小平も含めて、打倒されるべき対象でしかないです。
     しかし、今日の中国指導部はケ小平の地平すらからもはるかに後退しています。
     かって、ケ小平は、東シナ海の資源問題などに関連して「領土問題には解決しないという解決の仕方もある」というふうに発言した記憶があります。それに比すれば今日の中国指導部は、偏狭なナショナリズムにもとづく、結局は戦争につながるような強引な拡張主義にまで後退してすらいます。
     戦争というならば、それはいかなる性格の戦争であるのか?資源をめぐる帝国主義間の争闘戦でしょう。
     
     ヨーロッパにおいては、第一次、第二次の両大戦が、独仏国境アルザスロレーヌ地方の地下資源をめぐる争いにも起因していたということをかえりみて、欧州鉄鋼石炭共同体から、欧州経済共同体(EEC)、さらには政治面も含めた今日のヨーロッパ共同体、ECにまで発展させてきた、という経過があります。
     今日のECが理想なのか?と言われればそんなことはないです。いわゆるグローバリズムの一環として、搾取もあり階級支配もある。外国人排斥もある。その意味では帝国主義そのものでしかない。
     しかし、そうした、欧州支配層としても、多くの国が核武装しているような現状では、かってのような資源争奪戦のような戦争につっこむわけにはいかないからこそ、「共同体」を維持発展させてきた。人類そのものが滅亡してしまうような戦争の危機をおかしてまで、資源をめぐる争闘戦はやらない、できない、という現状認識にもとづくものでしょう。

     一方、目を転じて、東アジアではどうか、せいぜいヨーロッパにおけるECを理想とするような鳩山由紀夫の「東アジア共同体」ですら、絵に描いた餅、空疎な理想論と貶められ、ケ小平の「解決しないという解決の方法」すら忘れ去られてしまう。
     そして日本の一部には、劣情をもよおした猿そのままに、歯をむき出して、中国人全体を罵倒する人間すらいます。
     「日本にいる中国人は合法、不法滞在をふくめて、中国共産党の指令によって一斉に蜂起する」からいまのうちに殺してしまえというような論調すらうかがえます。
     かって、関東大震災のときに、「朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ、武装して攻めてくる」というデマを流して、何千人もの無辜の朝鮮人を虐殺した事例すら思わせるものがあります。

     もしも、このような風潮を放置して拡大していくのであれば、そして中国の偏狭なナショナリズムを、せめてケ小平のレベルにまで目を覚ますように説得できなければ、核武装した中国と、おそらくは核武装に手をそめていくような日本とのあいだでの絶滅戦争になっていくしかないのでしょうね。
     私はそれほど長生きはしないでしょうし、長生きしたいとも思わないですから、どうとでもなれと思いますが、そうなれば、アジアの罪もない多くの子供たちがどんなに悲惨な目にあうことか、と思えば胸が痛みます。

     今、中国人の多くが反日とも言える感情をいだいているようですが、そうしたことを一貫して助長してきたのは、かって、大軍を中国大陸に送り、侵略しておきながら、「侵略ではなかった、良いこともしてきた」などという何の根拠もない妄言を執拗に繰り返してきた日本の一部の反動勢力にほかなりません。
     しかしながら、そういう多くの中国人のむき出しの反日感情に直面して、直対応的に、同様のレベルの反中国人感情にかられる日本人がすくなからずいるように見受けられるのは残念なことと言わざるをえません。

     うさ
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