| なにやらおどろおどろしい話やらやらしい話やらになってきたがな。 そこでメルヘンちっくな私の子供時代を思い出すような、心が浄められるような話をひとくさり。 今朝、ばあさんに朝飯食わせてテラスに出して、飲み物入りの哺乳瓶みたいなのを手すりに置いておいたら、なにやら、ばあさん、飲み物をテラスの手すりの上にこぼしてる。蟻がたかってきてるんですね。何?蟻にえさやってるわけ?子供じゃあるまいし、といったらへらへら笑ってる。 私が4,5歳のころ、庭の踏み石をはぐと、蟻の巣の入り口が見えるのでそこに餌の砂糖を撒いていたことがありますな。でもってある日のこと、羽蟻が飛んできて、母親があわててガラス戸を閉めると私が、蟻さんがお砂糖もらったお礼を言いにきたんだから閉めちゃ駄目とだだをこねた、というのが家族のなかで言い伝えられてるお話であります。 そうした清い心の子供も長じては、歩道の敷石をはいで、叩き割り機動隊にぶつける正しい青年になったちゅうわけです。 歩道の敷石をはがすとそこは砂浜だった。遠い日の追憶やね。
うさ
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