| 赤道に近い熱帯では太陽光によって熱せられた水蒸気により積乱雲が急激に発達しやすく、雷雲が出来やすいはずです。
こちらで、高い位置にアンテナや鉄塔を立てる場合は、周りの環境をよく観察し、周囲に雷を拾ってくれそうなものがない場合は避雷針や避雷器を設置する必要があります。
頭領の家の場合はアンテナのそばに水タンクの鉄塔と椰子の木があったので、私は特に危険を感じておりませんでしたが、落ちたと聞いて「何で私がもっと注意深く見なかったのが」と少しだけ自責の念にさいなまれています。
幸いけが人がなかったようで良かったですが、これで大怪我していたり、家が燃えていたりしたら頭領の家の電気担当者として私もかなり心のダメージを受けたのではないかと思います。
水タンクの鉄塔に避雷針を付け、地中まで電線を張っておけば良かったのかもしれません。
それと、フィリピンの電力供給は基本的にはフローティングデルタ結線の3相交流から2線を取り出し、単層220Vを供給しています。
これは落雷を受けた時に逃げ場がなく、家電製品などの絶縁の弱いところを電気が通り、地面まで流れてしまいやすくなります。
日本の家庭用電気は単層の100Vで片側が接地線になっていますので、落雷が接地側の線ならそのまま電気が電線をとおり地面に流れやすいですし、落雷が接地側でない場合も電気製品の負荷を通り接地側に流れる事も出来ますので、電気製品が壊れる事はあっても高電圧が絶縁物を通り越す時に発生するスパークは起こりにくく、爆発や家事にはなりにくいはずで日本の方が安全性は高いといえると思います。(専門家ではないので間違いが含まれているかもしれません。)
だから、フィリピンの人は雷が近づくとコンセントから電気製品を抜くのです。
ケーブルテレビや電話線には一応避雷装置がついていますが、TVアンテナや糸電話アンテナを利用している方はこれがもっとも危険です。
うささんは大丈夫?
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