| (ナイフに関しては、ちんぷんかんぷんです。インターネットより抜粋しました) ナイフメイキングに関係する単語を説明してあります。
440C ナイフ用に用いられるステンレス鋼材。クロムの含有量が多く、硬度は高くはないが錆びには強い。
ATS−34 日立金属製ステンレス鋼。カスタムナイフメーカーのラブレスが使うようになってから、すっかり人気の鋼材になった。
D−2 炭素鋼系の鋼材。錆びやすいため、最近はステンレス系鋼材に押されて人気も下降している。
イングレーブ(エングレーブ) ブレードやヒルトなどに彫られた彫金。ハンドルなどに毛彫り針で絵を描くのは、スクリムショウと言う。
インターフレーム 金属部分のハンドルに別の素材を入れ子状にはめ込んだもの。
インテグラルナイフ ブレード、ヒルトなどの金属部分を1枚の金属から削りだしたナイフ。
インレイ ハンドルに装飾用の素材を埋め込むこと。白蝶貝などの貝殻やインディアンジュエリーなどが良く使われる。
エッジ ブレード先端の切刃。小刃とも言われる。ナイフでは両刃が主だが、和包丁やナタでは 片刃も多い。
エボニー 木材。かなり硬く、ナイフのハンドルに使われる。黒檀。
オイルストーン 油砥石。包丁用の水砥石は柔らかく、硬度の高いナイフには向かないため、通常 ナイフにはオイルストーンが使われる。天然石、人工石があるが、一般に人工石の方が安い。
カウリX 大同特殊鋼が開発した比較的新しい鋼材。粉末を焼結させたステンレス鋼。優れた特性を持つが、大変硬度が高いため(HRC66−67)、研ぎ直し等の取扱いは難しい。
カウリY 大同特殊鋼が開発した粉末合金鋼材。カウリXよりは硬度が低いが(HRC61−63)、他の鋼材に比べれば決して低くはない。錆びに強く ミラーフィニッシュの仕上がりが美しい。
キャンピングナイフ キャンプサイトで使われるナイフ全般を指す。
キリオン ヒルト先端の突起。手の保護や 指掛け代わりに使われることもある。
銀紙1号 日立金属の安来工場で作られる刃物用ステンレス鋼。銀色の紙に包まれていた事からこの名が付いた。性質は440C鋼に似る。硬度は特に高くはないが、錆びに強い。
ココボロ ハンドル素材に使われる木材。油分が多い。
サンバースタッグ インド鹿サンバーの角。ハンドル材として人気が高い。
シース 鞘(さや)。主に牛革で作られる。
シースナイフ 折り畳むことの出来ない、フィックスドブレードのナイフ。通常、シースに入れて持ち運ぶ。
スエッジ ブレード先端の峰側に付けられたエッジ。
スクリムショウ 毛彫り針を使って、ハンドルなどに絵を描くこと。象牙や白色系のマイカルタに描かれる事が多い。美女や野生生物などの題材が好まれる。
ストック&リムーバル法 鋼板からナイフの外形を切り出し、グラインダーやヤスリでブレードを削りだした後に熱処理をしてナイフを作る手法。それまで、ナイフは鍛造によって作られていたが、この手法が確立して ナイフメイキングが一般の人の手の届くものとなった。その手法上、元になる鋼材の素性がナイフの性能を左右する。
スペーサー タングとハンドル材の間に挟む材料。赤、白、黒、等の紙状のグラスファイバーなどが使われる。実用上のメリットは少ない。
スリップジョイント 背バネの力でブレードを押さえる、ロックシステムを持たないフォールディングナイフ。小型のナイフに多い。
ソングホール ハンドルに設けられた紐通し穴。通常、シンチュウやニッケルシルバーなどの金属パイプが使われる。
ダマスカス鋼 2種類の金属をあたかもパイ生地を作るように折り返し鍛造して作られた鋼材。美しい紋様が人気を集めている。
タング シースナイフの本体金属部分のうち、ハンドルに隠された部分。
チョイル ブレードの付根部分の切欠き。物を切る時に引っ掛かるので嫌う人もいるが、これがあるとエッジが研ぎやすく、研ぎ減りしたときにも見苦しくなりにくい。また、大型ナイフでは 指掛けに使われることもある。
テーパードタング(フルテーパードタング) フルタングのヒルトからエンドへ向かって 徐々に薄くなるように削られたタング。強度を落とさずにナイフの軽量化をはかると共に、全体のバランスを良くするために行なわれる。
ナロータング 棒状の細いタング。ハンドル材に穴を空け タングを差し込み、エンド部分をネジやピンなどで止める。ランドールナイフがこのタイプのナイフとして有名。
熱処理 通常は 焼入れ(と焼き戻し)を指す。真空熱処理やソルトバス熱処理などの手法がある。プロのカスタムナイフメーカーでも熱処理は専門業者に依頼することが多い。
バードナイフ 鳥を解体するためのナイフ。フィッシングナイフを兼ねるものはトラウトアンドバード、フィッシュアンドバードなどと呼ばれる。
バット ハンドルのエンド部。
ハンティングナイフ 狩猟用に使われるナイフの総称。ドロップポイント、セミスキナー、スキナー、ストレートポイント、ケーパー等、その種類・形は多岐にわたる。
ヒルト ハンドル前端に付けられたガード。突起部をキリオンと呼ぶ。コの字型に作られ、タング前端の切り込みと噛み合わせてピンで止める。
ファスナーボルト ハンドル材を固定するためのボルト。新案ボルト、ラブレスボルト、シュナイダーボルトなどの種類がある。
フィッシングナイフ 魚のはらわたを出すためのナイフ。バードナイフを兼ねるものも多い。魚を三枚におろすためのものはフィレナイフと呼ばれる。
フィンガーグルーブ 握りやすいように、ハンドルに指の形に付けられたへこみ。
フォールディングナイフ 折り畳み式のナイフ。中・大型のものでは ブレードを固定するための機構を持つものが多い。
フラットグラインド ブレードを平面に削ること。ブレード断面はクサビ形になる。ベルトグラインダーを使ったナイフメイキングでは、ホローグラインドの方が作りやすいため、ホローグラインドが主流だが、実際にはフラットグラインドの方が使い勝手は良い。プロのメーカーでもフラットグラインドにこだわる人もいる。
フルタング タングの外形ががハンドルの外形と同じもの。テーパー状に薄く削られたものは、フルテーパードタングと呼ばれる。
ブレード 刃の部分。ポイントからリカッソの前端までの間。
ヘアラインフィニッシュ ブレードに耐水ペーパーなどでヘアライン(同一方向に流れる髪の毛のようなすじ)を入れて仕上げたもの。#800 - #1500 程度のメッシュが良く使われる。
ボルスター フォールディングナイフのハンドルの前後端に付けられた口金。特に後端のものはエンドボルスターと呼ばれる。
ホローグラインド ブレードを凹状に削ること。ベルトグラインダーのコンタクトホイールなどで削られる。大型のベルトグラインダーが必要なことから、アマチュアでは作りにくい。見た目が美しく仕上がることから、人気が高いが、フラットグラインドの方が製作には手間が掛かり、かつ、使いやすい。
ボーンスタッグ 牛の骨を鹿の角に似せて作ったハンドル材。
マイカルタ 薄い素材を重ねたものに樹脂を泌み込ませて圧着したもの。元は絶縁材に作られた素材だが、ナイフハンドルには絶好の材料。素材の種類により、布地を重ねて固めたものはリネンマイカルタ、その中でも特にキャンバス地のものをキャンバスマイカルタ、紙を素材としたものはペーパーマイカルタやアイボリーマイカルタ、木の薄板を積層したものはウッドマイカルタと呼ばれる。カスタネットの材料にも使われている。
マンモスアイボリー マンモスの牙の化石。象牙がワシントン条約の規制で使えなくなったための代用素材。
ミラーフィニッシュ ブレードを鏡状に仕上げること。耐水ペーパーで磨いた後、研磨材やダイヤモンドペーストでバフ掛けする。水を弾くようになるため、錆びにくくなる。
ラブレス R.W.LOVELESS。アメリカ人。日本でもボブさんの愛称で親しまれている。カスタムナイフ界の神様のような存在。ストック&リムーバル法の発案者。現在のナイフの形の大半はラブレスが考え出したものとも言われる。
リカッソ ブレード後端とヒルト前面の間の平坦な部分。
|