| ここフィリピンの田舎では、一般常識で判断できない事があります。 オバケ、怪奇現象、言い伝え・・・・・など。 ただ、そのほとんどがデマ、迷信、うその類ですが、時々、理解できない事が起こります。 それは先週、起こりました。私にとってちょっと理解できないところがあったので、報告いたします。
ビサヤ語で『イロン ボワン』 直訳するとバカの犬という意味です。 この言葉は以前から聞いて知っていました。 でも、私が思うに、『見知らぬ犬、流れ犬?には近づかないようにしましょう』という事を、 言ってるんだなと思っていました。 現地の皆さんは、『こいつは子犬を食べる、もし人が噛まれたら犬になって死んでしまう、 噛まれた人が鏡を見たら顔が犬になっていて気が触れて死ぬ』と言います。
先週、我が家の犬が出産しました。3日後、そいつは現われたのです。 朝、ウチの近くで目撃され、夕方6時に玄関先に現われ、そして午後8時に母犬の異変で気がつきました。 いつもと違う母犬のおびえた鳴き声で外に出て見ると、小柄な白い犬がいました。 よく見ると子犬が1匹、血を流して死んでいます、母犬はそばで怯えきっていました。 すぐにかァちゃんを呼んだら、「『イロン ボワン』だからすぐに皆を呼んでェ」と絶叫。 兄弟達を起こしたら、皆、すぐに判ったのでしょう、手に手にこん棒や鉄棒を持って懸けつけてきました。 かァちゃんは「早く、ピストル!ピストル!早く撃ってェ〜!!!」 雨の降る暗い中、庭の中を逃げ回る犬に素人が照準を合わせられるわけありません、 結局撃てませんでしたが、最後は兄弟が鉄棒で仕留めました。 こいつは身体があると生き返る・・・と言うので、雨の中、焚き木をいっぱい積んで燃やしました。
ここで私の疑問、どうして犬が他の子犬を襲う(食べる)のか? どうしてウチの他の犬達は、怯えて逃げたのか?庭の隅で隠れてました。 余所者(犬)がウチの縄張りに入ったら、どんな大きな相手にでも向かっていくのに。
本当は撃ちたかった HISA
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