 | 第１の事件：セクハラ事件
生徒や女性職員へのセクハラ事件
男性教諭・Ｔは、兵庫県と同県尼崎市との交流人事により、１９９６年度に兵庫県立高校から尼崎市立尼崎東高校に転任した。担当教科は理科で、校務分掌は進路指導部を担当した。
Ｔは「進路指導」と称して、３年生の女子生徒を理科準備室に呼びだして、胸や腰を触る・抱きつく・尻をたたくなどのセクハラ行為をした。
また、女性の理科実験助手に対しても、職務のささいなことに言いがかりをつけて「お仕置きをする」「生活指導」などと称して助手の胸をつかむ・暗室に連れ込んで抱きつく・キスをするなど、セクハラ行為を繰り返していた。
被害者が被害訴える
セクハラ行為に対して、１９９６年１２月に、被害者がＴへの処分などを要求した。尼崎東高校の教職員らも被害者と連携し、セクハラ問題の早期解決を求めて行動した。
尼崎市教委は１９９７年１月、教育長がＴに対して口頭で厳重注意し、１９９７年１月１０日付でＴを兵庫県教育研修所へ配置転換した（身分上は、尼崎市教委を退職し、兵庫県教委に再採用された形）。しかし尼崎市教委は、Ｔを地方公務員法上の懲戒処分にはしなかった。
Ｔは、新聞記者の取材に対して、「さわったのは事実だが、生徒指導で臀部をたたいたり、プロレスの技をかけたりしただけ」「なぜプロレスの技をかけただけで責められるのか」「春にもどこかの学校に戻りたい」などと発言した。
校長（当時）が加害者をかばう
尼崎東高校校長は、Ｔをかばうような態度をとり続けた。それにとどまらず、被害生徒のアルバイト先に事務長を差し向けて、被害生徒に対して「被害のことを紙に書いて残すな。おまえの将来にかかわる」などと脅迫し、隠蔽工作を図ろうとした。
校長の行為に対して、尼崎東高校の教職員は職員会議で、「校長の更迭」を含む要求決議を全会一致で採択し、市教育長宛に提出した。
生徒も、生徒会を中心に、真相解明・責任究明を求めて校長との話し合いを要求するなど、生徒からの真相解明の動きも広がった。しかし校長は生徒会との話し合いに応じず、生徒会への文書回答もしなかった。１９９７年３月の卒業式での答辞では、卒業生代表が「（セクハラ問題に関して）十分な説明がされないまま卒業するのが心残り」と発言した。
女性職員の提訴
また、被害にあった女性理科実験助手は、Ｔを相手取り提訴した。しかしＴは、裁判で真実が明らかになることを避けるためか、裁判上では第１回公判で事実関係を認めて賠償金をその場で支払って裁判を終結させながら、マスコミ等の取材に対しては「セクハラはでっち上げ」などと主張し続けるという手に出た。しかしこのような手口は、裁判制度を全く無視した独善的な態度にほかならない。
加害教諭は事件後６年間にわたって勤務し、そのまま定年退職
加害教諭・Ｔは、１９９７年１月以降６年２ヶ月にわたり、兵庫県立教育研修所での勤務を続け、２００３年３月に定年退職した。
Ｔへの給与に関して、兵庫県内の教員や住民らは２００２年、「本来ならＴは１９９７年１月の時点で懲戒免職すべきだったのに、その後も勤務させたことは公金の不法支出」として兵庫県に対して監査請求したが、県監査委員会は訴えを却下。
２００３年３月５日、教員や住民らは、兵庫県知事や県教育長などを相手取り、Ｔへの支払い済み給与６年２ヶ月分・約６１００万円の返還請求と、支払いが見込まれる退職金約３０００万円の支給停止などを求める訴えを神戸地裁に起こした。
神戸地裁は２００６年３月９日、Ｔを配置転換させるための尼崎市教委から兵庫県教委への再採用について、Ｔの教員としての適格性に嫌疑があるとし、採用は裁量権の逸脱・乱用で違法と判断した。その一方で神戸地裁は、Ｔに支払った給与や退職金についての返還請求は却下した。
第２の事件：セクハラを追及した教諭を不当配転
兵庫県教委・尼崎市教委は、尼崎東高校の教職員や生徒からのセクハラ問題追及の動きの広がりを受け、「追及の中心にたっていた教諭を尼崎東高校から排除して、運動を強圧的に沈静化させる」目的で、１９９７年度の人事異動で報復的な不当配転を図った。
不当配転に対して、職員会議での不当配転白紙撤回要求決議採択・生徒会が反対署名を集めるなど、教職員・生徒・保護者から不当配転反対の抗議の意思表示がおこなわれた。それに対して尼崎市教委は、抗議行動に来た生徒や教職員・保護者を、ビデオで隠し撮りするという暴挙までおこなった。
１９９７年３月末、セクハラ問題追及の中心的な教諭への不当配転が強行された。教諭らは、不当配転強行の撤回を求めて提訴した。２００２年９月１０日の１審神戸地裁判決では、「転任処分は違法な公権力の行使」として、尼崎市に計６００万円の支払いを命じた。尼崎市は控訴。
兵庫県教委・尼崎市教委・校長がＴをかばいつづけ、セクハラ事件に対して不誠実な態度をとり続けた理由として、Ｔが兵庫県の教頭試験に合格して兵庫県教委から派遣された「特命教員」で、組合つぶしなどの裏任務を持っていたという「裏労務政策」があったことが指摘されている。
こんな事件があったから…
母校の名称が無くなってしまうんですよ…
だからなんやねんって感じですが…
ほんとうに… くだらない話した ｍ（＿＿）ｍ
最近ハードなスレッドが多いので… 息抜きも必要かと…
|
