| だから、何が原因かを確認させなければいけないのですが、そうやってミスの責任が自分にあると言う事に対し言い逃れが出来なくなると開き直る事が良く有ります。
でも私達のように業務で彼らを管理する場合のこちらの目的は「相手に同じミスをさせない事」ですので、開き直った時点で相手は自分のミスである事に気付いているわけで、あとは謝る事に慣れていない為に、自分の感情をコントロールできなくなっているだけですので、それ以上追い詰める必要はないのです。
フィリピン人に慣れていない日本人はここで「反省を態度で示せ」ととことん追い詰めてしまう事がありますが、フィリピン人相手にそれをしても決して良い結果には繋がりません。
怒られる事に慣れておらず、謝る事にもなれていないので、自分の気持ちをどう処理して良いのかわからない場合が多く、「逆恨み」につながり、モチベーションが下がり会社に対してマイナスの要素となるからです。
ですからそこまで行ったら追い詰める事をやめ、逆にこちらで逃げ道を用意してあげる必要が有ります。
出来れば一人が攻め役で、一人がなだめ役という役回りが出来ればやりやすいのですが、それが出来ない場合は相手が自分の責任であることを認めた時点で仮に謝罪の言葉が無くてもそれ以上追い詰めないようにしなければなりません。
例え相手が使用人であろうが恨まれれば物を盗んだり、雇い主の不利益になる事に抵抗がなくなるのは人情ですし極端な場合は強盗の手引きをしたりするようになる所まで簡単に行ってしまう事が日本とは大きく違うところですね。
こちらでは「他人の物は盗むのが当たり前」の社会が基盤にあるのですからそれを盗まれないようにするにはこちら側が工夫することが義務になるのです。
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