| 2009年度に65歳以上の高齢者が家族、 親族や介護施設職員から虐待を受けたケースは、 前年度から4.9%(732件)増加して1万5691件に上ったことが22日、 厚生労働省の調査で分かった。調査開始以来、3年連続の増加。 7割近くが要介護認定を受けており、 死亡に至ったのは同8人増の32人だった。 調査は、高齢者虐待防止法(06年4月施行)に基づき、 都道府県と市町村が把握した虐待件数を集計した。 このうち家族、親族による虐待は4.9%(726件)増の1万5615件。 被害者のうち77.3%が女性で、 年代別では80代(42.2%)が最も多かった。 加害者と同居しているケースは86.4%。 加害者の被害者との間柄では、息子が最多で41.0%。 以下、夫17.7%、娘15.2%の順。 死亡者の内訳は、殺人17人、介護放棄(ネグレクト)による致死6人など。 一方、介護施設職員による虐待事例は8.6%(6件)増の76件だった。市町村などへの相談・通報件数は計2万3812件
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