| マニラ新聞より抜粋 国内貯蓄銀行最大手の『BancoFilipino=バンコ・フィリピーノ』が3月の半ばから危機に陥り倒産した。
この銀行は1981年にも中央銀行によって閉鎖を命じられ、1991年の最高裁判決によって勝訴、1994年に営業を開始したいわくつきの金融機関であった。
今回は銀行の不良情報が流れ、取り付け騒ぎが起き、バンコ・ピリピーノは中央銀行に対して緊急融資を求めたが、財務内容の不透明さを指摘されて融資が認められず倒産へ至った。
これに伴って地方に展開する支店で混乱が生じた。このため、全体の53%を占める小口預金者(5,000ペソ)に対して3月28日から、郵便局、もしくは国営の『ランドバンク』を通じて払い戻しが始まった。5,000ペソを超える預金者の場合は、預金保険でカバーするよう手続きが行われる。
この倒産がフィリピン経済に与える影響は少ないが、他の国内商銀などの金融機関は優劣の差が開き、不良債権を抱えている所も多く、突然、倒産の事態になることは今後もあると見られている。
※フィリピンの銀行は信用していませんが、倒産時の保証は1万ペソ以下なのですね jack
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