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まにら新聞より
結婚詐欺事件で、日本人容疑者からの押収品を提示する女性警官=9日午前10持40分ごろ、 首都圏ケソン市の国家警察犯罪捜査隊本部で写す
インターネット上の会員制交流サイトで知り合った20代の比人女性2人に自身との結婚を持ちかけるなどして計5万ペソをだまし取ったとして、国家警察犯罪捜査隊(CIDG)は8日午後6時ごろ、人身売買、違法就労あっせん、詐欺などの容疑で日本人男性(41)=熊本県=を拘束した。男性は容疑を認めているという。CIDGによると、その後の調べで、被害女性は約60人に上るとみられ、裏付け捜査を進めている。
調べでは、男性は、交流サイト「フェイスブック」で比人女性2人と知り合い、自身との結婚と日本への移住、就労の話を持ち掛けた。その後、渡航に必要な関係書類の作成費用が必要などと伝え、うち女性1人から4万ペソ、別の女性から1万ペソをだまし取った疑い。
男性は、4月にバレンスエラ市の女性宅、5月はもう1人の女性宅でしばらく同居。その間に、「長崎県に移住し、レストランや弁当販売店で働ける」と具体的な話を持ち掛けていた。
2人から被害届けを受けたCIDGは、女性捜査員が日本就労を希望する看護師という設定で、首都圏マニラ市サンタメサの商業施設で男性と接触。男性が、女性捜査員から、日本就労費用の前金としておとり捜査用に用意した金を受け取ったところ、張り込んでいた捜査員が身柄を取り押さえた。
男性が持っていたかばんの中には、少なくとも比人女性10人の成績証明書の写しや卒業証書など個人を証明する書類や、複数の携帯電話のシムカード、手帳が入っていた。
手帳には、日本の農家や酪農家、弁当販売店と比人女性の就労に関して打ち合わせたとみられるメモが書かれていた。
このためCIDGは、10人のうちの1人に連絡し、男性はダバオ市やセブ市でも同様の犯行を繰り返し、特にダバオ市では、約50人近くに上っているという。
男性は、比に2002年に観光目的で入国し、ビザを延長しなかったため、9年間違法滞在していた。
記者団に対し、「比で仕事が見つからず、やむなくやった。だまし取った金はいずれ返したい。逮捕前は、マニラ市内で比人女性と同居していた。日本に病気を患う75歳の母がおり、看病のため日本に帰りたい」とフィリピノ語で泣きながら話した。
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