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7月13日のマニラ新聞から 邦人変死体 ラプラプ市の自宅寝室で長期滞在者、浮穴孝雄さん(75)の変死体をメードが発見
12日午前7時半すぎ、ビサヤ地方セブ州ラプラプ市在住、年金生活者の浮穴(うけな)孝雄(75)さん=本籍・愛媛県=が自宅寝室で死んでいるのをメードで20代の比人女性が発見、国家警察ラプラプ署に届け出た。現場の状況などから同署は、他殺と自殺の両面で捜査を進めるとともに、メードら関係者から事情聴取することにしている。
同署の調べでは、浮穴さんは2階寝室のベッド上に仰向けに倒れ、首には電気コードが2重に巻かれていた。
額の中央部分には鈍器で殴られたような傷があり、ベッドには血痕が残っていた。浮穴さんは青いTシャツに短パン姿で、着衣の乱れはなかった。室内が荒らされた形跡はなかったが、財布や現金、携帯電話は見つかっていない。
遺体発見時、寝室の電気はついており、テレビが大音量で流れていたという。遺書などは見当たらなかった。
浮穴さんの最後の目撃情報は前日の11日夕。メードの比人女性が浮穴さんに夕食を作り、徒歩数分の自宅に帰った。比人女性は12日朝、浮穴さん宅に出勤したが、中から反応がなかったため合い鍵を使って入ったところ、2階寝室で遺体を発見したという。
浮穴さんは、現場となった住宅に3月から住み始めた。第1発見者の比人女性は、浮穴さんのメードとして約1年間働いていたという。
浮穴さんが通っていたという同地方マンダウエ市の日本料理屋の経営者(56)は、マニラ新聞の電話取材に対し「うちの従業員によると、食べ物を買ってきてくれたりと優しく、恨みを買うような人ではないと聞いている」と語った。
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