| 12月に入ってから、物乞いが急増した。
この家に入居したての頃、どこかのバランガイキャプテンの証明書のような物を持って、金くれ小僧や、金くれじじいが結構やってきたが、今はその比ではない。
いわゆる、こちらで言うドーネーション(寄付)だ。この間、コロンに行くのにジプニーに乗ってたら、オバンが乗り込んできて、分けのわからない印刷物を配り、金くれ、と言う。しょうがないからポケット探ったら5P玉しかない。私は1Pしかやらない主義だが、悔しいけど5Pやった。そのオバン、貰うものを貰ったらさっさと降りていった。もちろん配った印刷物を回収していった。
しか〜し、SM近くのバスターミナルの近くに来たら、ま〜たその同じオバンが乗り込んで来たではないか。私は頭に来て「お前、さっきこの車に乗ってきて、みんなから金取っていったじゃないか!」って、語気強く(メタメタな英語で!)言ったら、驚いた顔して一瞬乗客を見回し、慌てて降りていった。その時に向かい側に座っていた、超美形のPnaと笑顔を交わしたことが、未だに脳裏から離れなーい!!!
さて、12月はクリスマスであり、この国の人たちはフェスタに次ぐ、いや同じくらい?楽しい時期らしい。近所の子供達は毎晩のように玄関に来て、歌を歌いお金を貰っていく。
昼間は、何人もの歌い手、ギター弾きが来て歌を歌い、金を貰っていく。しかし、上手な歌なら話も分かるが、下手くそで、和音なんか鼻っからできていないグループが多い。うるさいだけ。早々に2Pやってお引取りを願っている。一人の場合1P。グループの場合2P。近所の子供には1人1Pと決めている。それでも毎日何人も来るから大変だ。
この間、ヒロさんが定宿ではない、定飲み屋にしてる店で酒飲んでたら、やはり来るわ来るわ、続々と。その中で、おばあさん二人連れが、歌のようなそうでないようなわけの分からない声をだして無心をしていた。一人のおばあさんが持っている、小さいギターを良く見ると、弦が無いのである。
可笑しいのを通り越して、この国の貧しさが肌身にしみてビールの本数が増えた。ヒロさんと飲んだ時の本数には到底かなわないが・・・。
セブ移住ビギナーの目より JJ
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