| フィリピンでの貯金についてですが
フィリピンでは毎年5〜8%の物価上昇があります。 つまり、一番分かりやすいペソで貯金して5%の金利が付いたとしても、金利を使わないで福利で寝かしたとしても目減りする計算になります。
過去10年間の実績ではドルで持っておけば、物価上昇した分だけ為替の変動でペソが下がっていましたので、ドルから見たペソで買えるフィリピンの物価はそれほど上昇していませんでした。 つまりフィリピンの物価はペソで表記すると毎年5%以上値上がりしていてもドル換算して表記するとそれほど上がっていなかったのです。
言い方を変えると、ペソでお金を持っていた人はそのお金でフィリピンで毎年買える物の価値がだんだん減っていった事になりますが、ドルで持っていた方は、ドルをペソに替えて買える物の価値はそれほどさがらなかった事になります。
ですから持っているドルに利息がつくなら、その分は増えた事になりますが、ペソで持っていた人は有効に使うどころかどんどん目減りしてしまっていた事になります。
フィリピンに住んでいる場合は物価上昇率以上に金利が高くない限りペソでの貯金は自分の財産を減らすことになります。
まして金利で生活しようとするなら、ペソで貯金するのはリスクが大きすぎるのが現状だと思います。
フィリピン人でも貯蓄をするだけの財力のある人は、リスク分散する時は別として基本的にはペソで定期を組まないと聞いています。
ペソの定期の金利が15%以上あったアジア通貨危機以前の話ではありません。 定期でも常に加入できるペソ物だと8%程度の金利にしかならない現状での話です。
マイナーな銀行がプロモで少し有利な金利を出す事もあるようですが、自分の財産をペソで寝かせておくのは金(GOLD)を鉄に替えて土に埋めておくような物だと思うのです。 出す時には錆びて目減りする可能性が高いという事です。
ただ、ここ半年位の間の為替の動向は、過去10年の動きとは違っているように感じますので為替に関しては予想外の事が起きる可能性はあるかもしれません。
しかし、物価上昇は相変わらずで特に今は原油の値上げにより輸送費の上昇が著しいので、物価の上昇が今まで以上に大きくなる事は間違いないはずです。
この状況で自分の財産を円からペソに替えて貯金する人の気持ちと根拠が私には理解できません。
違うというなら、その根拠を示して欲しいですね。
ただ、実を言うとこの話はそれほど自信があって書いているわけではありません。 私には寝かす財産もありませんので、今までそれほど真剣に考えた事がなかったので。
|