| フィリピンで他人を「可哀想」と本気で思ったら自分が可哀想な状況になるまで底なしで落ちて行きます。
何処かで自分の良心に折り合いをつけ、線引きをしなければなりません。
以前私は400人程度のフィリピン人の医療、教育、地場産業の育成のボランティアの運営に深く関わっていましたが、この線引きが一番難しいのです。
仏の気持ちでやっているはずが、鬼にならないといけない場面が出てきます。 無条件で全ての人を助ける事は不可能なのですから、条件が必要になるのです。
それが線引きです。
フィリピンの支配層は(というかどこの国でも同じでしょうが)庶民の事を「自分と同じ生き物」とは思っていません。 ”一票を運んでくる蟻”くらいにしか思っていないとしか思えません。 コネと金があるかないかで線引きしています。
フィリピンでは法律よりなによりコネが大切。緊急のコネを作る為に便利なのが裏金。
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