| あのね、ステーキは高きゃ良いってもんじゃないと思いますよ。
神戸牛とか和牛とか円で一枚5桁するようなステーキも何回か食いましたけど、がっかりする事の方が多かったですね。
日本のさしの入った高級肉はすき焼きやしゃぶしゃぶとか少量の料理にはおいしいと思いますが肉汁を楽しめるような肉厚のステーキには向かないと思います。
今までステーキで一番おいしいと思ったのは厚みが一インチ位あるアメリカ産アンガスビーフの塩コショウだけでミディアムレアに焼いたステーキですね。
確かオアフ島で25ドル位だったと思います。
甘い辛いしょっぱいしかないと言われるアメリカの料理の中でも、しっかりとうまみがあってよだれがにじむようなおいしさでした。
安くて旨いものはないと言われる観光地で思いがけずおいしかったので余計印象が強く残っているのかもしれませんが、まずいものばかりでうまみに飢えていた私のフラストレーションを満たしてくれただけでなく、ステーキのおいしさをそのときはじめて知りました。
思い出しただけでもよだれが出ます。
表面はぱりっと焦げるくらいしっかり焼けているのに、中はたんぱく質が固まるほど熱くなく生肉に近く、それでいて冷たくもなく、独特のうまみを持った肉汁がじわっと舌に広がるようなステーキを私も食べたくなってきました。
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