| 熱帯の早朝、そよ風が吹くような時間帯はほんとうに幸せな気分になりますね。 生きていてよかった、そんな感じです。 1988年4月、酷熱のデリーを抜け出し、ヒマラヤ山中の避暑地に向かうインド人に混じって、ツァーバスに乗りました。リクライニングのデラックスバスのはずが、ボロバスでインド人乗客は怒りまくって、深夜の蒸し暑いデリー市内を責任者をもとめて、走り回らせました。私はどうせ二度とはデリーには戻ってはこないんだからどうでもいいから早く目的地にに迎えよとか思いながら、暑さでまいった体でうとうとしてました。 さてようやく騒ぎもおさまりバスがヒマラヤ山中にさしかかる明け方ころ、有料道路の区間があって、運転手が乗客一人当たり5ルピー(50円)払えとか言い出したので、またバスの中は蜂の巣をつついたような大騒ぎ。 どうでもいいやとかつぶやきながら外に出るとさわやかなそよ風。生きていて良かったなとつくづく思いましたね。
うさ
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