| Y遺伝子がどうとかいう話ですか? なるほど、昔、インド貧乏旅行してたころに、カルカッタのサルベーションアーミーという安宿で、こいつは絶対に間違いない日本人だろうと思って声をかけたのがアッサム出身のチベット系インド人だったということがあります。 また1989年の天安門事件の年にチベット自治区そのものは入れませんでしたが、甘粛省や青海省のチベット族自治区に行ったときには、漢族よりもチベット族のほうが親近感を感じるということもありました。 しかし、masaoさんが引用したURLでは、天皇家が典型的なそのY遺伝子の保有者みたいに書いてあったのは違うんじゃないの?天皇家の遺伝子検査なんて絶対やらせないだろうしね。 約半数近い日本人がY遺伝子とやらの保有者だとすれば残りの半数以上はそうではない、とすれば半島経由で渡ってきた人の子孫で、天皇家はその親玉だったんじゃないかな?関西中心にね。 高松塚古墳の絵にそっくりの壁画が朝鮮半島でもあるというしね。 ところで、今、中上健次の未完の遺作『異族』を読んでる。主人公は胸に青あざのある路地と表現する被差別部落、在日朝鮮人、アイヌ出身の若者の空手家、それを操って、かっての大東亜共栄圏、八紘一宇を再現しようとする、清朝の血を引くと言われる右翼老人がからんでくる、というもの。 未完の結末の舞台は、かっては南洋の満州国と言われた現代のダバオで、モロ民族解放戦線、新人民軍、政府軍みつどもえの戦いの渦中というものらしい。ここはまだ読み終わってない。 大東亜共栄圏、八紘一宇、五族協和なんてのは戦前日本の軍国主義帝国主義の膨張侵略を覆い隠すいちじくの葉でしかなかったというのは99%間違いのない話だけど、1%くらいは、被差別民、植民地人民、被征服民への被差別、迫害、受難の苦しみを抱き取り、アジア植民地解放にむすびつきうる理想でもあったという側面もあったとは言えるかもしれないですね。
うさ
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