| 崎山さんの本「何もなくて豊かな島」は20年近くも前に読みました。 それによれば、彼の第一の目的は自分自身のためです。ダイビングに来て、オランゴ環礁の中の島が気に入り移住を決意したということでしょう。 たまたまそこに先住者がいた。所有権的には不法滞在かもしれないけど普通に暮らしていた人々です。それを島を買い取った外国人がそう簡単には追い出せるはずもない。そこで彼は共存の道をさぐったということなのではないですか? マニラのユニカセレストランの人はゴミの山をあさって生きていくしかない貧困層が親にも社会にも裏切られてそうした境遇に置かれていると感じ、彼らとともに生きていく道をさがして行き着いたただいまの結論が有機野菜を提供する食堂だったということで、自分の利害得失が第一にきてるわけではないので、そこが崎山氏と違う点があるのだと思います。 また彼の本を読んでいて唐突に北米先住民の話などが出てきて、違和感を覚えました。海の中でクラゲに刺されるという話で、北米先住民のメディスンマン(呪術師ー病気の治癒などをおこなう)が藪の中で蚊に刺されることがない、自然と共生する心があれば蚊も刺さないとか言ったとか言わないとかいう話を引用していた部分だったと思いますが。じゃああんたはホントに海の中でクラゲに刺されないんですかね?と聞いてみたい気がする。このへんがなんともうさんくさい。
うさ
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